日本政府は2025年12月に「AI基本計画」を閣議決定(かくぎけってい)し、「信頼できるAIによる日本再起」というスローガンのもとで動き出しています。2026年5月18日には、松本尚(まつもとひさし)デジタル大臣をトップとする関係省庁(かんけいしょうちょう)の会議が開かれ、AIを社会全体でどう活かすかについての議論が本格化しています。みなさんが大人になる頃には、AIはあらゆる場面で使われる時代になっているかもしれません。
「AI基本計画」って何を決めたの?
政府のAI基本計画は、日本を「AIを開発・利用しやすい世界一の国」にすることを大きな目標として掲げています。計画は「AIを使う」「AIを創る」「AIの信頼性を高める」「AIと協働(きょうどう)する」という4つの柱で構成されています。学校や病院、役所(やくしょ)など、私たちの生活に身近なところでもAIを積極的に使っていくことが盛り込まれています。また、AIが間違った情報を広めたり、差別的な判断をしたりしないよう、安全性を確保することも重要なテーマとして位置づけられています。
なぜ今、AIに力を入れるの?
日本では少子高齢化(しょうしこうれいか)が進み、働く人の数がどんどん減っています。学校の先生も、病院のお医者さんも、市役所の職員も、慢性的(まんせいてき)に人手が不足しています。こうした問題を解決する手段として、AIが大きな期待を集めているのです。AIがこなせる作業を任せることで、人間はもっと創造的(そうぞうてき)で大切な仕事に集中できるようになると考えられています。
AIの「ルール」も同時に整備
日本では2025年9月に「AI法(人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律)」が全面施行(しせこう)されました。これはAIの活用を後押しするとともに、危険な使い方を防ぐためのルールを定めた法律です。政府・企業・研究者が連携して、便利で安全なAI社会をつくっていくための取り組みが今まさに進んでいます。
なぜ私たちに関係があるの?
みなさんが学校で勉強していること、将来なりたい職業、毎日使うスマートフォン——これらすべてにAIはすでに深く関わっています。政府がどのようなルールや計画のもとでAIを広めようとしているかを知ることは、自分たちの未来を考えるうえでとても大切なことです。
もっと知りたい人へ
AI(人工知能)は「Artificial Intelligence(アーティフィシャル・インテリジェンス)」の略で、人間のように考えたり学んだりするコンピュータープログラムのことです。最近話題の「生成AI(せいせいAI)」は文章や画像を自動でつくり出すことができます。「AI」「デジタル社会」「Society 5.0(ソサエティ5.0)」は社会科・理科の受験でも重要なキーワードです。
今日の一問クイズ
問題:「人工知能」を英語の略語で何といいますか? ▶ 答えを見る
答え:AI(エーアイ)
解説:AIは「Artificial Intelligence(アーティフィシャル・インテリジェンス)」の頭文字をとった略語です。「Artificial」は「人工の」、「Intelligence」は「知能」という意味です。現在、日本でも政府を挙げてAIの活用と安全なルールづくりが進められています。
