アフリカのコンゴとウガンダという国で、「エボラ出血熱(エボラしゅっけつねつ)」という感染症が広がっています。2026年5月17日、世界の保健(けんこう)を守るために活動しているWHO(世界保健機関)が「緊急事態(きんきゅうじたい)」を宣言しました。これまでにおよそ131人が亡くなったと伝えられており、世界中が対応を急いでいます。
エボラ出血熱ってどんな病気?
エボラ出血熱は、「エボラウイルス」によって引き起こされる病気です。感染した人の血液や体液(たいえき)が触れることで人にうつります。高熱が出たり、体のさまざまな場所から出血したりする重い症状が特徴で、適切な治療(ちりょう)を受けないと命を落とすこともあります。1976年にアフリカのコンゴ川(旧称:エボラ川)のそばで初めて発見されたため、この名前がつきました。
WHOが「緊急事態」と宣言した理由
WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は、感染が広がる「規模と速さ」に強い懸念(けねん)を示しました。感染が周辺の国々にも広がるおそれがあるため、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC:ファイク)」と宣言し、世界に向けて警戒と支援を呼びかけました。この宣言が出ると、各国が医療支援や情報共有を強化するきっかけになります。
日本への影響はあるの?
現在のところ、日本国内でエボラ出血熱の患者が出たという報告はありません。日本政府や専門家は「日本の一般市民が感染する可能性は低い」としています。ただし、アフリカの発生地域に渡航(とこう)する際には、現地の状況に十分注意することが必要です。世界とつながっている現代では、遠い国のニュースも油断できません。
なぜ私たちに関係があるの?
感染症(かんせんしょう)は国境を越えて広がる可能性があります。新型コロナウイルスのときのように、はじめは遠い国の出来事でも、世界が「一つにつながっている」今の時代では、すぐに私たちの生活にも影響が及ぶことがあります。世界の感染症情報に目を向けることは、自分や家族の健康を守るうえでとても大切なことです。
もっと知りたい人へ
WHOは、感染症の世界的な流行を防ぐため「国際保健規則(IHR)」という国際的なルールに基づいて活動しています。過去には2014〜2016年の西アフリカでのエボラ流行でも緊急事態が宣言され、1万人以上が亡くなりました。受験でよく問われるキーワードとして「WHO(世界保健機関)」「PHEIC(国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態)」「感染症対策」などを覚えておきましょう。
今日の一問クイズ
問題:「世界保健機関」は英語でどのように略(りゃく)されますか?アルファベット3文字で答えなさい。 ▶ 答えを見る
答え:WHO
解説:WHOは「World Health Organization」の略で、世界中の人々の健康を守るために1948年に設立された国連の専門機関です。本部はスイスのジュネーブにあります。
