4月27日から5月22日まで、アメリカのニューヨークにある国連本部で「NPT再検討会議(さいけんとうかいぎ)」が開かれています。NPTとは、核兵器(かくへいき)をこれ以上増やさないための国際的な約束(条約)のことです。日本も広島・長崎への原爆投下(げんばくとうか)の経験を持つ国として、核兵器のない世界を目指してこの会議に参加しています。
NPTとはどんな条約?
現在、アメリカのニューヨークにある国連(こくれん)本部で、「NPT再検討会議」という大切な国際会議が開かれています(4月27日〜5月22日)。NPTとは「核拡散防止条約(かくかくさんぼうしじょうやく)」の略で、英語では”Nuclear Non-Proliferation Treaty”といいます。1970年に発効(はっこう)したこの条約には、現在191か国・地域が参加しています。この条約の主な目的は3つあります。①核兵器を持っている国がこれ以上増えないようにすること、②将来的に核兵器をなくすこと、③核のエネルギーを平和的な目的(発電など)に使えるよう協力することです。
日本が特別な役割を持つ理由
核兵器は、一度使われると広大な地域に大きな被害(ひがい)をもたらす非常に危険な兵器です。1945年に日本の広島と長崎に原子爆弾(げんしばくだん)が投下され、多くの命が失われました。その経験から、日本は「核兵器のない世界」を強く望んでいます。
この会議で何が話し合われるの?
この会議は5年に1回開かれており、各国の代表が現在の核問題についての話し合いを行います。世界の安全を守るためのとても重要な場となっています。
なぜ私たちに関係があるの?
現在も世界には何千発もの核兵器が存在しており、国際情勢(こくさいじょうせい)が不安定になるたびに、その脅威(きょうい)が話題になります。NPT会議は、世界の国々が「対話(たいわ)」によって平和を守ろうとする大切な機会です。日本は唯一の戦争被爆国(ひばくこく)として、この問題に強い関心を持っています。
もっと知りたい人へ
核兵器を完全になくすことを目指す「核兵器禁止条約(かくへいききんしじょうやく)」も2021年に発効しましたが、アメリカやロシアなど核保有国(かくほゆうこく)はまだ参加していません。また、広島・長崎の被爆者(ひばくしゃ)たちは長年にわたって核廃絶(かくはいぜつ)を訴え続けており、2024年にはその活動を評価(ひょうか)されて「日本被団協(にほんひだんきょう)」がノーベル平和賞を受賞しました。
今日の一問クイズ
問題:「NPT」を日本語でいうと何という条約ですか? ▶ 答えを見る
答え:核拡散防止条約(かくかくさんぼうしじょうやく)
解説:核兵器を持つ国がこれ以上増えないようにするための国際条約で、現在191か国・地域が参加しています。5年ごとに再検討会議が開かれ、条約の実施状況を確認します。
