「鬼滅の刃」「進撃の巨人」「ワンピース」…日本が世界に誇るアニメは、今や世界中のファンに愛されています。そのアニメを「見る人」だけでなく、「作る人」としても外国から日本にやってくる人が増えていることをご存知でしょうか?日本のアニメ産業(さんぎょう)が急速に国際化(こくさいか)しています。
なぜ外国人がアニメの仕事をしに日本へ?
日本のアニメは世界で高く評価されており、アジアやヨーロッパ、北南米など多くの国で放送・配信されています。幼いころから日本のアニメを見て育った外国人の中には、「自分もアニメを作る側に立ちたい」と夢を持つ人が増えており、技術と情熱を持って日本のアニメスタジオで働くために来日するケースが目立つようになりました。高い作画(さくが)技術や独自の世界観(せかいかん)に魅力を感じ、わざわざ日本語を学んでスタジオに飛び込む外国人クリエイターも珍しくありません。
アニメ産業の規模はどのくらい?
日本のアニメ市場規模は2025年に約21億米ドル(約3000億円)に達し、2034年にかけて毎年約7.3%ずつ成長していくと予測されています。動画配信サービス(NetflixやAmazonプライムなど)が世界中でアニメを積極的に取り上げるようになり、世界的な需要(じゅよう)はさらに高まっています。こうした成長を支えるために、日本のスタジオでは国内外の優秀な人材を求める動きが続いています。
アニメ業界が変わってきている
以前は日本のアニメスタジオで働くのは日本人がほとんどでしたが、近年は韓国・中国・フランス・ブラジルなど様々な国の出身のアニメーターが活躍するようになっています。AIを活用した作画支援ツールの普及も手伝い、国際的なチームで共同制作(きょうどうせいさく)するスタイルが広がっています。日本のアニメ産業は、文化面でも産業面でも、ますますグローバルな存在になっています。
なぜ私たちに関係があるの?
アニメは今や日本を代表する「ソフトパワー(文化的影響力)」のひとつです。外国人クリエイターが日本で活躍することで、日本のアニメの表現(ひょうげん)の幅がさらに広がることが期待されます。また、アニメや漫画(まんが)などのクリエイティブ産業は、日本の経済を支える重要な輸出品(ゆしゅつひん)のひとつになっています。
もっと知りたい人へ
日本のアニメ・マンガ・ゲームなどのポップカルチャーが世界に影響を与える力を「クールジャパン」と呼びます。政府も「クールジャパン戦略」として、こうした文化産業の海外展開(かいがいてんかい)を支援しています。「ソフトパワー」「クールジャパン」「文化産業」は社会科・公民・地理の入試でも注目のキーワードです。
今日の一問クイズ
問題:日本のアニメや漫画・ゲームなどの文化が世界に影響を与える力のことを、カタカナで何といいますか? ▶ 答えを見る
答え:ソフトパワー
解説:「ソフトパワー」とは、軍事力や経済力(ハードパワー)ではなく、文化・価値観・外交などを通じて他の国に影響を与える力のことです。アメリカの政治学者ジョセフ・ナイが提唱した概念で、日本のアニメ・マンガ・食文化などは代表的なソフトパワーとして世界で評価されています。
