食べものの値段を守る新しい法律スタート

政治・社会
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今年4月から「食料システム法」という新しい法律が本格的に動き始めました。野菜や米などを作る農家の人たちが、きちんとした値段で食べものを売れるようにするための仕組みです。食料を安定的に確保することは、私たちの毎日の食事と直接関係している大切な問題なのです。

どんな法律なの?

「食料システム法」は、農家から食品メーカー、スーパーなどを通じて消費者(私たち)に届くまでの「食べものの流れ(フードシステム)」全体を健全に保つための法律です。これまでは、肥料(ひりょう)や燃料・人件費などのコストが上がっても、食べものの値段に反映されにくく、農家の経営が苦しくなる問題がありました。新しい法律では、コストに見合った公正な価格で取引するための仕組みを整えました。

なぜ今、食料を守る法律が必要なの?

日本の食料自給率(しょくりょうじきゅうりつ・国内で食べる食料のうち、国内で作れている割合)はカロリーベースで約38%と、4年連続で低い水準が続いています。つまり、食べものの約6割を外国からの輸入に頼っているということです。世界で気候変動(きこうへんどう)や戦争が起きると、輸入が突然止まる「食料危機」になるおそれがあります。そのため政府は合わせて「食料供給困難事態対策法(しょくりょうきょうきゅうこんなんじたいたいさくほう)」も用意し、緊急時には農家に増産(ぞうさん)を要請できる仕組みを整えました。

テクノロジーが農業を変えている

農業の現場でも大きな変化が起きています。ロボットやドローン、AIを使った「スマート農業」の導入率は約45%に達し、特に畑作では7割を超える農家が活用しています。人手不足が深刻な農業において、最先端のテクノロジーが大きな役割を担うようになっています。

なぜ私たちに関係があるの?

私たちが毎日食べているごはんや野菜・肉は、農家や漁師さんたちの努力で作られています。食料システム法によって農家の経営が安定すれば、将来も安定しておいしい食べものが手に入りやすくなります。また、食料自給率を上げることは、日本が食料を外国に頼りすぎないための大切な安全策にもなります。

もっと知りたい人へ

「食料自給率」は社会科や公民の授業でよく出るキーワードです。日本は先進国の中でも食料自給率が特に低く、農林水産省は2030年までに45%(カロリーベース)を目標に掲げています。「食料安全保障(しょくりょうあんぜんほしょう)」という概念は、SDGsの目標2「飢餓をゼロに」とも深く関係している重要なテーマです。

今日の一問クイズ

問題:日本の食料自給率(カロリーベース)はおよそ何パーセントでしょう?また、これは先進国の中で高い方ですか、それとも低い方ですか? ▶ 答えを見る

答え:約38%で、先進国の中でも特に低い水準です。

解説:アメリカは約130%、カナダは約230%、オーストラリアは約200%と食料輸出国が多い中、日本は食べものの約6割を輸入に頼っています。農林水産省は2030年までに45%を目指しています。

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