高市早苗(たかいち さなえ)首相は2026年5月25日ごろ、「補正予算(ほせいよさん)」を組むと発表しました。この補正予算の中には、夏の電気・ガス代を安くする支援策が含まれており、普通の家庭では5000円程度の負担が軽くなる見込みです。補正予算って何?どうして今必要なの?わかりやすく説明します。
補正予算ってどんなもの?
国はお金の使い方を「予算(よさん)」という計画として毎年決めています。学校でいえば、文化祭や修学旅行のお金をあらかじめ決めておくようなものです。でも、急な出来事で「予定外のお金が必要」になることがあります。そのときに追加で組む予算のことを「補正予算」といいます。今回の補正予算の規模はおよそ3兆円(3,000,000,000,000円!)という大きなものです。
なぜ今、補正予算が必要なの?
今回の補正予算が必要になった大きな理由のひとつが、中東(ちゅうとう)情勢の影響です。中東は石油や天然ガスをたくさん産出する地域ですが、その周辺での紛争(ふんそう)が続いたことで、エネルギーの値段が世界的に上がっています。電気やガスを作るためには石油や天然ガスが必要なため、家庭の電気代・ガス代も上がってしまっているのです。高市首相は「国民生活をしっかり守る」として、補正予算でこの問題に対応することを決めました。
具体的にどんな支援があるの?
この補正予算では、2026年7月から9月の3か月間、家庭の電気料金やガス料金を国が一部負担してくれる支援が行われます。普通の家庭では合計で約5000円程度の負担が軽くなると見込まれています。夏はエアコンをよく使うため電気代が高くなる季節です。その時期に合わせた支援策となっています。なお、財源(ざいげん:お金の出どころ)は赤字国債(こくさい)で賄われますが、予定より多く集まった税収(ぜいしゅう)でカバーし、新たな国債の発行は最小限に抑える方針です。
なぜ私たちに関係があるの?
電気代・ガス代は、みなさんの家庭でも毎月かかる費用です。値上がりが続くと家計が苦しくなり、食事や習いごとのお金にも影響することがあります。政府が「補正予算」という形で素早く支援を行うのは、国民の生活を守るためです。「税金がどのように使われているか」を知ることは、社会を理解する第一歩です。
もっと知りたい人へ
補正予算は国会での審議・議決が必要です。内閣(政府)が補正予算案を作り、衆議院(しゅうぎいん)・参議院(さんぎいん)の両院で可決されてはじめて実行に移せます。また、エネルギー価格の高騰に対して政府が家庭への支援を行うことは、日本では2022年ごろからたびたび行われており、「エネルギー価格激変緩和措置(げきへんかんわそち)」と呼ばれることもあります。受験でも「補正予算」「エネルギー政策」はよく出るキーワードです。
今日の一問クイズ
問題:国が1年間のお金の使い方をあらかじめ決めた計画を「予算」といいます。これとは別に、急な必要が生じたときに追加で組む予算のことを何といいますか? ▶ 答えを見る
答え:補正予算(ほせいよさん)
解説:補正予算は、当初の予算では対応できない緊急の出来事(今回は中東情勢によるエネルギー価格高騰など)に対応するために、内閣が国会に提出して審議・議決を経て成立します。
