ふつうのメガネをかけているだけで、写真を撮ったり音楽を聴いたり、AIと会話したりできる「AIグラス」が、6月4日から日本でも買えるようになりました。アメリカのIT企業Metaとサングラスブランド「Ray-Ban」が共同開発した「Ray-Ban Meta(Gen 2)」をソフトバンクが販売開始し、通信事業者(スマホなどの通信サービスを提供する会社)として日本初の取り扱いとなりました。
AIグラスってどんなもの?
AIグラスとは、人工知能(AI)の機能をメガネの中に組み込んだウェアラブル(身につけられる)デバイスです。「Ray-Ban Meta(Gen 2)」には1200万画素の超広角カメラが内蔵されており、「ねえ、メタ、写真を撮って」と声をかけるだけで、目の前の景色を撮影してくれます。また、フレームにはスピーカーとマイクが内蔵されており、耳をふさがないまま音楽を聴いたり、電話をしたり、AIアシスタントと話しかけたりすることができます。バッテリーは本体のみで最大8時間使えます。
スマートフォンとどう違うの?
スマートフォンで写真を撮るときはポケットから取り出してカメラアプリを開く必要がありますが、AIグラスなら両手が空いたまま、見たままの景色を瞬時に撮影できます。これを「ハンズフリー(手を使わない)」と呼びます。AIに「今見ている植物の名前を教えて」などと話しかけると、カメラで撮影した画像をもとにAIが答えてくれる機能もあります。まるで常に博識な友達が隣にいるような体験です。
どんな人が使うの?
外出先で両手を使いながら音楽を聴きたい人や、旅行先で気軽に写真を撮りたい人、AIとすぐに会話したい人などに向いています。デザインはふつうのサングラス風で、外見からは普通のメガネと区別がつきにくいのも特徴です。ソフトバンクのオンラインショップでの販売が始まり、7月下旬からは一部のソフトバンクショップでも購入できるようになる予定です。
なぜ私たちに関係があるの?
AIグラスのような「ウェアラブルデバイス」は、将来のコンピューターのあり方を大きく変えるかもしれない技術です。今はスマートフォンで行っている多くのことが、将来はメガネや時計などのウェアラブル機器でできるようになると予想されています。みなさんが大人になる頃には、さらに進化した形で普及している可能性があります。
もっと知りたい人へ
Meta(メタ)はFacebook(フェイスブック)やInstagram(インスタグラム)などのSNSを運営するアメリカの大手IT企業で、2021年にFacebookから社名を変更しました。「メタバース(仮想空間)」やAR(拡張現実)技術の開発に力を入れています。ウェアラブルデバイスやIoT(モノのインターネット)は、理科・社会・技術家庭科など幅広い分野で注目されるキーワードです。
今日の一問クイズ
問題:AIグラスのように、体に身につけて使うコンピューター機器のことを何と呼ぶでしょう? ▶ 答えを見る
答え:ウェアラブルデバイス(ウェアラブル端末)
解説:「ウェアラブル(wearable)」は英語で「身につけられる」という意味です。スマートウォッチ(腕時計型)や、AIグラス(メガネ型)などがその代表例です。IoT技術の発展とともに、ウェアラブル機器の種類はどんどん増えています。
