7月20日に投開票された参議院議員選挙(参院選)で、自民党と公明党の与党連立は参議院で過半数の議席を確保できませんでした。去年の衆議院選挙に続いて参議院でも少数与党となったことで、日本の政治は大きな転換点を迎えています。これからの国会運営はどのように変わるのでしょうか。
参院選とは、どんな選挙?
参議院議員選挙は、国会にある「参議院」(全248議席)の議員を選ぶ選挙です。3年ごとに半数ずつ改選されるため、今回は124議席が争われました。内閣(政府)が国会で政策を進めるためには、衆議院と参議院の両方で安定した議席が必要です。自民党・公明党の与党は今回、過半数(50議席以上)に3議席届かず、39議席にとどまりました。
「ねじれ国会」ってどういう意味?
衆議院と参議院で多数派が異なる状態を「ねじれ国会」といいます。法律を作るときは衆議院と参議院の両方で可決(賛成多数で承認すること)が必要なため、与党が参議院で少数だと、野党が反対する法律はなかなか通せなくなります。日本ではかつて2007年から2012年ごろにもこのような状態が続き、国会運営が難しかった時代がありました。
これから日本の政治はどうなるの?
高市首相は「この結果を謙虚に受け止める」と述べ、続投する意向を示しています。ただし、野党の協力なしには重要な法律を成立させることが難しくなりました。与野党がお互いに話し合いながら政策を進める「協力政治」が求められる時代となりそうです。国民にとっては、さまざまな政党の意見が政治に反映されやすくなるという面もあります。
なぜ私たちに関係があるの?
国会で決まることは、税金の使い方、学校の制度、社会保障など、私たちの生活に直結します。与野党がどのように協力するかによって、教育予算や子育て支援の内容も変わる可能性があります。選挙の結果が日常生活にどう影響するかを考えることは、将来の有権者として大切なことです。
もっと知りたい人へ
日本の国会は「二院制(にいんせい)」といって衆議院と参議院の2つから成り立っています。衆議院は「解散」があり任期は4年、参議院は解散がなく任期は6年(3年ごとに半数改選)というちがいがあります。「与党」「野党」「過半数」「連立政権」といった言葉は社会科の入試でもよく問われるキーワードです。
今日の一問クイズ
問題:日本の国会は2つの議院で構成されています。そのうち、解散制度がなく、議員の任期が6年(3年ごとに半数を改選)の議院はどちらですか? ▶ 答えを見る
答え:参議院
解説:衆議院は内閣によって解散される場合があり任期は4年ですが、参議院には解散がなく任期6年で安定した議院としての役割を持っています。この二院制が日本の議会政治の特徴の一つです。
