温暖化でもお米を守れ!「クールライス」プロジェクト始動

科学・技術
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地球温暖化(ちきゅうおんだんか)が進むと、稲(いね)がうまく育たなくなる恐れがあることをご存じですか?農林水産省(のうりんすいさんしょう)はフィリピンにある国際稲研究所(IRRI)と協力して、高温でも育つコメをつくり出す「クールライス」プロジェクトを2026年にスタートさせました。日本の食卓を守るための、大切な科学の挑戦(ちょうせん)です。

なぜ温暖化でコメが育たなくなるの?

稲の花が咲く夏の時期、気温があまりにも高くなると「高温障害(こうおんしょうがい)」という問題が起きます。花粉(かふん)がうまく働かなくなり、お米の粒(つぶ)が白くにごって品質が落ちたり、収穫量(しゅうかくりょう)が減ったりするのです。近年、日本各地でもこの高温障害が増えており、温暖化が進めばさらに深刻(しんこく)になると心配されています。

「クールライス」プロジェクトとは?

このプロジェクトでは、高温でも実がしっかり育つ品種(ひんしゅ)の稲を開発することを目指しています。日本の農業技術と、熱帯(ねったい)地域での稲作研究に強みを持つ国際稲研究所の知恵を合わせることで、世界中の稲作農家を助ける品種を生み出そうとしています。さらに、衛星(えいせい)データや気象(きしょう)モデルを活用して、世界規模で収穫量を予測するシステムも開発する予定です。

日本だけでなく世界の食料問題に関わる話

お米は世界で30億人以上が主食(しゅしょく)にしている食べ物です。温暖化によってコメの収穫量が落ちれば、食料不足(しょくりょうぶそく)や食料価格の上昇(じょうしょう)につながり、世界中の人々の生活に影響します。クールライスは日本だけでなく、アジアやアフリカなど暑い地域の国々にとっても、将来の食料安全保障(あんぜんほしょう)を支える重要な取り組みです。

なぜ私たちに関係があるの?

このプロジェクトが成功すれば、温暖化が進んでも日本のお米の品質や生産量を守ることができます。私たちが毎日食べるご飯が将来も安定して食卓に並ぶために、科学の力がいかに重要かを示す取り組みです。食料安全保障という観点は、社会科や公民のテストでもよく問われるテーマです。

もっと知りたい人へ

国際稲研究所(IRRI:International Rice Research Institute)は1960年にフィリピン・マニラ近郊に設立された国際農業研究機関で、「奇跡の米」と呼ばれる高収量品種の開発でも知られています。農業と気候変動は「持続可能な開発目標(SDGs)」の目標2「飢餓をゼロに」と目標13「気候変動に具体的な対策を」にも深く関わるキーワードです。

今日の一問クイズ

問題:稲の花が咲く時期に気温が高すぎると起きる問題を何といいますか? ▶ 答えを見る

答え:高温障害(こうおんしょうがい)

解説:気温が高くなりすぎると花粉の働きが悪くなり、お米の粒が白くにごったり収穫量が減ったりします。地球温暖化が進むにつれて問題が深刻になっています。

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