文部科学省(もんぶかがくしょう)は2027年春に大学に入学する人から、「年内入試」と呼ばれる総合型選抜・学校推薦型選抜で面接を義務付けることを決めました。大学入試のしくみが変わることで、受験生の準備の仕方にも影響が出てきそうです。どんな変化なのか、詳しく見てみましょう。
「年内入試」って何?
大学の入試には大きく分けて2種類あります。一つは年が明けた1〜3月に行う「一般選抜」(学力試験が中心)、もう一つは夏から秋にかけて行う「年内入試」です。年内入試には、書類や小論文・面接で選ぶ「総合型選抜(AO入試)」と、高校からの推薦をもとに選ぶ「学校推薦型選抜」があります。近年、年内入試で大学に合格する人が増えており、2025年春には合格者全体の半分以上(53.7%)を占めるほどになっています。
なぜ面接が必須になるの?
年内入試では本来、勉強の力だけでなく意欲や個性などを多角的に評価するのが目的でした。しかし最近では、年内入試でも学力試験の点数だけを重視するケースが増え、「一般選抜の前倒しになっているだけでは?」と問題視されるようになりました。文部科学省はこの状況を見直すため、2027年入学者の年内入試から面接を義務化することにしました。面接はオンラインや集団討論の形式も認められています。
受験生はどう準備すればいい?
面接が必須になるということは、「なぜこの大学に行きたいのか」「将来何をしたいのか」などを自分の言葉でしっかり伝える力が求められるようになります。学力を磨くだけでなく、自分の考えを整理して話す練習も大切になりそうです。今の小学生・中学生のみなさんが大学受験をするころも、この制度が続いている可能性は十分あります。
なぜ私たちに関係があるの?
大学入試のしくみが変わることは、今の中学生・高校生に直接関係します。「どんな力が評価されるのか」が変わることで、学校での勉強や課外活動への取り組み方も変わっていくかもしれません。自分の興味や将来の夢を早いうちから考えておくことが、将来の受験準備にもつながります。
もっと知りたい人へ
日本の大学入試制度はこれまでも何度か大きく変わってきました。2021年からは「大学入学共通テスト」が始まり、知識だけでなく思考力や判断力も問われるようになりました。「総合型選抜」「学校推薦型選抜」「一般選抜」の3種類の入試方式は受験・社会科で頻出のキーワードです。入試改革のねらいは「多様な人材を育てること」にあります。
今日の一問クイズ
問題:日本の大学入試で、2021年から「センター試験」に代わって始まった共通試験の名前は何でしょう? ▶ 答えを見る
答え:大学入学共通テスト
解説:「大学入学共通テスト」は、知識の暗記だけでなく思考力・表現力を問う問題が増えたことが特徴です。国語や数学で複数の資料を読み比べる問題などが出題されます。
